思考のフィルターを理解する

他者との交わりの中で重要な要素とは

認識交流学は、他の人がどのような考え方をしているか、それぞれのパターンにはどんな種類があるか、そしてそれぞれのパターンに対してどのように接近すればよいか、といった「ブラックボックス」を解き明かすツールを提供することが特徴です。

少し色メガネをかけているかのような状態を想像してみてください。灰色のレンズをかけると、世界は灰色に見えます。青いレンズをかけると、世界は青色に見えるはずです。同様に、黄色のレンズをかけると、世界は黄色に見えるでしょう。

私たちは色メガネで世の中をとらえることを「思考のフィルター」と呼んでいるのですが、自分も含め、人によってどのような思考のフィルターで世の中を捉えているかを知ることは、他者との交わりの中で重要な要素となります。

人々は異なる「思考のフィルター」を通じて世界を見ている

認識交流学では、それぞれの思考ののフィルターのタイプを茶色、青、オレンジ、黄色、緑、赤の6つに分け、それぞれにキャラクター名を付けています。それぞれのタイプには、思考のクセや口癖、態度、外見など、多くの特徴があります。

例えば、青タイプは「論理、思考、効率」を重視して世界を見ます。オレンジタイプは「調和、感情」を大切にし、黄色タイプは「自由、創造」を基準に判断します。それぞれの思考のクセを知ることで、ミスコミュニケーションを減らし、他者と関わりの中で、わかりあえなさからの解放を手にすることが可能となります。